今回から3回に渡って、神経言語プログラミングのベースとなった3人のセラピストをご紹介していきたいと思います。初回の今回は20世紀最大の心理療法家とも言われる「ミルトン・エリクソン」の紹介です。
現在の第三世代の神経言語プログラミングでも、ミルトンモデルとして学ぶことが出来る手法に名前があります。ちなみにミルトンモデルとは、神経言語プログラミング(NLP)のモデルであり、ミルトン・エリクソンの巧みな言葉遣いを分析・体系化したものです。
神経言語プログラミングにおけるミルトンモデルは言葉を意図的に曖昧に使うことで、聞き手に自分自身の内的な体験に当てはめてその言葉を解釈させます。ミルトンモデルにのっとった言葉遣いを行うことで、表層意識の抵抗を受けずに潜在意識にダイレクトに働きかけることができ、無意識とリソースを活用することができるという手法です。
催眠療法家として知られるミルトン・エリクソン(Milton H Erickson, 1901-1980)は、アメリカ臨床催眠学会の創始者で、初代会長も勤めました。晩年は催眠の臨床性・実践性向上のため、精力的にワークショップを開き世界各国を行脚しました。彼の技法は「ユーティライゼーション(Utilization;利用できる物はなんでも利用する)」を旨とし、臨機応変・変化自在な手法で、その名人芸とも言えるアプローチ手法から、「魔術師」と呼ばれたそうです。
今回は神経言語プログラミング(NLP)の成り立ちについてみていきましょう。歴史を振り返ることで、本質がわかることが多々あります。これは何事にもつながることなので、「分からないことがあったら、原点に帰る」と覚えておきましょう。
(ちなみに私は歴史小説が大好きで、司馬遼太郎さんの大ファンです!)
さて、神経言語プログラミングの生まれは1970年代のアメリカになります。
今から40年近く前、アメリカ・カリフォルニア大学の若き天才、リチャード・パンドラーとジョン・グリンダーが、心理学と言語学、サイバネティクス理論やシステム論をベースにして、セラピーの分野で非常に有名だった「3人の天才」の手法を分析、体系化することによって開発されました。
そのセラピーにおける「3人の天才」とは、催眠療法家の「ミルトン・エリクソン」、ゲシュタルト・セラピーの「フリッツ・パールズ」、家族療法家の「バージニア・サティア」です。この3人のセラピストは全く異なったアプローチを行っていましたが、それぞれが独創的で劇的な成果を出していたそうです。
この3人の天才セラピストが使う『ことばの使い方』、『ノンバーバル(非言語)コミュニケーション手法の使い方』、そして『無意識の活用の仕方』を科学的に分析し、体系化、実践的かつ汎用性のある方法論にまとめたものが神経言語プログラミングなのです。
元々は心理療法の分野で急速に広まった神経言語プログラミング(NLP)ですが、現在では世界のトップビジネスシーンやスポーツの世界でも応用・活用されています。