今回は以前にも一度ご紹介した神経言語プログラミングの用語として、『メタファー』をご紹介しましょう。
NLP(神経言語プログラミング)は、人間の無意識の部分に焦点を当てて、コミュニケーションをマネジメントする方法を体系化したものです。この神経言語プログラミングで広く使われる「メタファー」ということについてご紹介したいと思います。
[神経言語プログラミング;メタファーとは?]
メタファーは日本語では「比喩」とも呼ばれますが、神経言語プログラミングでは、「ある状況や現象を、別のものとしてとらえていくプロセス」と定義されます。具体的には神話や伝説、民話、比喩、寓話などを通じて、ストーリーに込められているメッセージや教訓を相手が自ら気づき感じてもらう過程のことです。
神経言語プログラミングでは、コミュニケーションの対象相手の心理に無意識にアクセスすることを目的とする手法が数多く存在します。この神経言語プログラミングにおける「メタファー」という手法もそうした手法の一つです。
身近なところでは「まじめに働かないと後々大変なことになる」というメッセージをそのまま伝えるよりも、おとぎ話の「アリとキリギリス」を聞かせるほうが、伝えたいメッセージがより深く、無理なく伝えることが出来ます。
こうした神経言語プログラミングのテクニックがNLPセミナーの現場では、もれなく学ぶことが出来ます。こうして人間の無意識に働きかける効果の大きさを知ることで自己実現に活用していくことが神経言語プログラミングを学ぶメリットのひとつなのです。
今回は復習として以前にもご紹介した神経言語プログラミング(NLP)の有名な手法である、『ミルトンモデル』と『メタモデル』についてご紹介しましょう。NLPは『ことばの使い方』、『ノンバーバル(非言語)の使い方』、そして『無意識の活用の仕方』を科学的に分析・体系化されたものです。ベースとして、心理学、言語学の要素が多く取り入れられているのも特徴です。
[ミルトンモデル]
催眠療法家として知られるミルトンエリクソンが用いたアプローチ手法を分析・体系化した神経言語プログラミングの代表的な手法の一つがミルトンモデルです。その手法は、言葉を意図的に曖昧に使用し、聞き手自身の内的な体験に当てはめてその言葉を解釈させます。ミルトンモデルによる言葉遣いによって、表層意識の抵抗を受けずに潜在意識にダイレクトに働きかけることができます。
[メタモデル]
逆に神経言語プログラミングの手法の一つ、メタモデルでは「言葉」によるコミュニケーションを完全にしようと試みます。一般化、歪曲化、省略された言葉を質問によって、情報を集め、言葉の意味を明確にし、制約を認識させ、選択の可能性を広げる目的で行います。
メタモデルの「メタ(meta-)」とは、「高次な―」、「超―」、「―間の」、「―を含んだ」等の意味の接頭語です。ある対象を記述したものがあり、さらにそれを対象として記述するものを、メタなナントカと呼びます。例えば、冷蔵庫やテレビ、洗濯機に対して””家電”はメタな関係にあるということです。
当サイトでは、NLP(神経言語プログラミング)についてご紹介してきています。
今回はおさらいとして、神経言語プログラミングの基本情報をまとめていきたいと思います。まず、「神経言語プログラミング」と聞いて、すぐに『NLPだ!』だとわかる人はちょっと詳しい方だと思います。
しかし、神経言語プログラミングが何なのかということを内容まで分かってるって人は余り多くないのではないかと思います。一言で神経言語プログラミングを説明するのは、ちょっと難しいんです。
[神経言語プログラミングの名前の由来]
神経言語プログラミングという名前の説明ですが、英語のNLP(Neuro-Linguistic Programing)の日本語訳なので、少し奇妙なネーミングになってるんですね。「Neuro」が『神経』で、「Linguistic」が『言語』、「Programing」はそのままです。
[神経言語プログラミングの中味]
神経言語プログラミングを簡単に説明すると、「コミュニケーション心理学」の一分野ということにななります。しかし、この説明ではよくワカラナイ言葉をまた別の難しい言葉で言い換えただけです。まぁ、ざっくりとした説明をすると、心理学を取り入れたコミュニケーションスキルの理論体系ということになります。
スキル、つまり技術ですから、理論を学ぶと同時に実践による訓練も必要となるので、NLPを学ぶ際には、書籍による独学よりもNLPセミナーなどの少人数のグループレッスンなどで学んだ方がいいと云われています。
NLPで信頼関係のことを示す場合、『ラポール』を使うことが一般的です。
ラポールとは「心理的なつながり」のことで、NLPではラポールがかかっていなければ、こちらの言葉は通じないし、人をリードすることもできないと考えます。コミュニケーションの前提となるのがラポールなのです。そして、ラポールを構築するためのスキルを整理して体系化しています。
[ページング]
基本は相手の話すスピードや呼吸に合わせていく”ペーシング”です。以下に紹介するスキルも広い意味でのペーシングと云えます。
[ミラーリング]
相手の姿勢や身体の動きに合わせて、自分も同じ動きをするのが”ミラーリング”です。
[バックトラッキング]
相手が話す言葉をそのまま返したり、要約して返すのが”バックトラッキング”です。この際注意しなければならないのが、特に相手が使っている感覚を意識して同じ感覚の言葉で返すことです。
[カリブレーション]
このように、ペーシングしていくためには、相手をしっかりと見て・聞いて・感じていることが重要です。相手の目の動き、頭の動き、身体の向き、手のしぐさ、足の置き方などを見たり、相手の話の内容だけではなく、声の調子などもしっかりと聞き、相手の手の動きも参考に身体の中のどこで感じているかも感じていくのが”カリブレーション”です。
相手をしっかりとカリブレーションするためには、自分をまずカリブレーションしていくことが大切です。自分の状態がわからない状況では、相手をカリブレーションすること、ペーシングすることはできません。
人間は、視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚の五感を使って外界の情報を認識します。つまり、人間は五感を通して外界とコミュニケーションをするわけです。NLP(神経言語プログラミング)ではこの人間の認知の種類を、視覚・聴覚・体感覚の3つに分類し、どの知覚を通せば、相手とコミュニケーションがとりやすいかを考えることをVAKモデル(代表システム)といいます。
VAKモデルとは、それぞれ「Visual(視覚)」、「Auditory(聴覚)」、「Kinesthetic(身体感覚)」の頭文字をとったものです。
自分の代表システムの特色を知る事は、学習を効率よく進める事を可能にし、相手の代表システムを知る事は、コミュニケーションを円滑にする上で役に立ちます。代表システムを知る方法は、目の動きや発する言葉やボディーランゲージ等で知る事が出来ます。
視覚優位の方は、目線は上方に向く傾向があり、言葉を選ぶ際も「~話が見えてこない」など視覚に関する表現を多く用います。聴覚優位の方は、目線は横左右に向く傾向があり、言葉を選ぶ際も「~ように聞こえる」など聴覚に関する表現を多く用います。身体感覚優位の方は、目線は下方に向く傾向があり、言葉を選ぶ際も「~のように感じられる」など身体感覚に関する表現を多く用います。
コミュニケーションを図る際に、視覚優位の人、聴覚優位の人、身体感覚優位の人に分けて、言葉を使うと効果的です。
相手の目の動きや言葉遣いを観察し、相手の代表システムに合う言語表現をする事によって、親近感を生み出す事ができます。その事によって、相手とのコミュニケーションを円滑にする事が可能となるのです。
神経言語プログラミング(NLP)は3人の天才的なセラピストのクライアントに対するアプローチ法を調査分析し、体系化することによって原型が作られました。今回はその3人のセラピストの中から、M.エリクソンをご紹介しましょう。ミルトン・エリクソンは20世紀最大の心理療法家とも言われています。
ミルトン・エリクソンの名は、ミルトン・エリクソンの巧みな言葉遣いを分析、体系化した『ミルトンモデル』として残っており、第三世代の神経言語プログラミングでも学ぶことが出来ます。
[神経言語プログラミング|ミルトンモデル]
ミルトンモデルとは、言葉を意図的に曖昧に使うことで聞き手に自分自身の内的な体験に当てはめてその言葉を解釈させます。ミルトンモデルに従った言葉遣いをすることによって、表層意識の抵抗を受けないで直接、潜在意識に働きかけることができ、無意識とリソースを活用することができます。
[神経言語プログラミング|M.エリクソン]
催眠療法家として知られるM.エリクソン(Milton H Erickson, 1901-1980)は、アメリカ臨床催眠学会の創始者で、初代会長も務めました。彼の晩年は催眠の臨床性・実践性向上のため、精力的にワークショップを開き世界各国を行脚したことでも知られています。彼の技法は「ユーティライゼーション(Utilization;利用できる物はなんでも利用する)」を旨とし、臨機応変・変幻自在な手法で、その名人芸とも言えるアプローチ手法から、「魔術師」と呼ばれたそうです。
ジョン・グリンダーは前回ご紹介したリチャード・バンドラー氏とともに神経言語プログラミングを創始した一人です。
1940年1月生れのジョン・グリンダー博士は、1960年代初頭、サンフランシスコ大学を卒業後、一次陸軍情報部に勤務。後に大学に戻りカリフォルニア大学サンディエゴ校にて言語学博士号を取得しました。70年代初頭ロックフェラー大学で勤務後、母校サンタクルズ校に戻り言語学助教授となる。
もともと変形生成文法の言語学者として活躍していたジョン・グリンダー氏は、ノーム・チョムスキーの理論の研究分野で活躍をみせた後に、認知科学の創設者である心理学者のジョージ・ミラー氏と共にロックフェラー大学で言語学の調査研究をはじめました。
1970年代初頭、カリフォルニア大学サンタクルーズ校の助教授だったジョン・グリンダー氏は当時心理学部の学生であった、リチャード・バンドラーとの出会いをきっかけにセラピーにおいて効果的であると思われる言語パターンについての研究活動を共同で行いました。
1975年から、共同で実施してきた研究成果をもとに「魔法の構造」(The Structure of Magic Volumes)の第1巻と第2巻などを次々に出版し、1976年頃には現在用いられているNLP(神経言語プログラミング)の基礎理論を確立したといわれています。
1980年代に入り、ジュディス・ディロージャと共にNLP(神経言語プログラミング)の「classic code」の刷新に取り組み、New Code NLPを展開しています。
リチャード・バンドラーは、神経言語プログラミングを創始した人の一人。
1970年代にカリフォルニア大学サンタクルーズで、心理学専攻の学生だったR.バンドラーと同大学の言語学の助教授であったJ.グリンダーは共同研究者として、催眠療法の第一人者ミルトン・H・エリクソンと、家族療法家のバージニア・サティア、そして心理療法家でゲシュタルト両方の創始者フリッツ・パールズの三人を調査・研究し、彼らに共通する原理を抽出して、誰にでも使えるようにモデル化しました。
それが神経言語プログラミングへと発展していきました。
そのR.バンドラーの「神経言語プログラミングおよびデザイン・ヒューマン・エンジニアリング第一研究所」には、神経言語プログラミングについて次のように書かれたものが置かれているそうです。
『神経言語プログラミングとは、主観的な体験の構造、そしてそれらから算出されるものを研究するものであり、すべての振舞いには構造があるという信念に基づいているのだ・・・。特に神経言語プログラミングは、バーバル(言語的)かつノンバーバル(非言語的)なコミュニケーションというものが、人間の脳に作用する法則を理解するための新しい方法を創造し、わたしたちが魔法を使うことができるようになるために創り出されたものである。つまり、単にわたしたちみんなが人とよりよくコミュニケーションできるようになるだけではなく、神経の自動的な機能と考えているものも、より自分で制御できるようになる方法を学んだりする機会をも、神経言語プログラミングは与えているのである』
今回ご紹介する神経言語プログラミングの用語は「カリブレーション」です。神経言語プログラミングにおける「カリブレーション」とは、視覚、聴覚、触覚など五感を使って相手を観察することをいいます。相手の内部で起きている経験が生理的反応になって表れてくるプロセスを察知するテクニックです。
神経言語プログラミングで重要とされる「ラポール」つまり、信頼関係を構築する際に「カリブレーション」という技術が大切になってきます。ラポールとは「人と人との間の心理的なつながり」のことで、神経言語プログラミングではラポールがなければ、こちらの言葉は通じないし、人をリードすることはできないと考えます。そのための神経言語プログラミングのテクニックのひとつがカリブレーションです。
ラポールの構築の基本テクニックは相手のペースに合わせる「ペーシング」です。相手の話すスピードや呼吸に合わせていきます。併せて、相手の姿勢や身体の動きにあわせて自分も同じ動きをする「ミラーリング」、相手が話す言葉をそのまま返したり、要約して返す「バックトラッキング」というテクニックを使ってラポールを築いていきます。
このように、神経言語プログラミングでは、相手をしっかりと見て、聞いて、感じていることが重要になりますが、このことをカリブレーションといいます。相手の動き、身体の向き、手のしぐさ、足の置き方などを見たり、相手の話の内容だけではなく、声の調子などもしっかりと意識する。また相手の手の動きも参考に身体の中のどこで感じているかも感じていくことが重要です。
神経言語プログラミングを活用するケースが、ドンドン増えてきています。
神経言語プログラミングはビジネスシーンにおいても、NLPビジネスコンサルティングとして利用され、個人レベルでも速読(フォトリーディング)への応用など様々です。
こうした神経言語プログラミングの広がりに合わせるかのように、NLPの資格を取って自分のビジネスに利用する人も徐々に増えつつあります。このように神経言語プログラミングの応用範囲は、個人レベルから組織レベルまで益々広がっているのが現状なのです。
こうしたことは、ビジネスも突き詰めて考えると全てがコミュニケーションの組み合わせだという理解から始まっています。人と人とのつながりがビジネスを構成していることは明らかで、人と人とのつながりはコミュニケーションの成立が前提となるからです。
神経言語プログラミングでは、このコミュニケーションの質を高めることを目的としており、理論に留まらず実践的な方法論が示されているために、一般の人々に魅力的な学問として受け入れられているのでしょう。
これからのコミュニケーション活動は、意識された表層的な意思伝達と、無意識下の深層的な相互理解を効果的に融合させる神経言語プログラミングの発展によってもっとクオリティが高くなっていくと考えられます。
これから神経言語プログラミングを学ぼうと考えている方、もう既に神経言語プログラミングを学び始めている方、まだ神経言語プログラミングについて懐疑的な方も、より一層神経言語プログラミングについて知っていこうではありませんか。